そう思ってると。
ガチャ。
あたしの部屋の扉が開いた。
…!?
ビックリして振り返ると、そこには帰ったはずの優真君が立っていた。
「優真君!?なんで…帰ったんじゃ…」
「お前、まだなんか隠してるだろ??」
ギクッ。
「え?なにも隠してないよ??」
あたしはバレそうになるのを隠して笑顔で答えた。
これは、絶対に言っちゃダメ。
言ったら…何されるかわかんない。
「…嘘だな。」
「えぇ?なんで?」
「顔、引きつってる。」
「うそっ」
あたしは顔を隠した。
「うそ。」
えっ嘘??
あたしは顔を上げて優真君を見る。
すると優真君は、意地悪そうな笑顔で笑ってた。
「…。」
騙された。
「バレバレだな。…で、なにを隠してんの?」
「…言わない。」
本当に、言っちゃダメなの。
お願い、わかってよ。
「…はぁ。なんで言わないの。」
「っだって…。言ったら、優真君に何されるかわかんないんだもん…」
「…おい、ちょっと待て。お前の中でオレはそんなに弱っちぃヤツなのかよ??」
「そんなことないけど…。」
「じゃぁ大丈夫だろ。言えって。」
優真君は優しい顔で、声で、言った。
