「えーっと…………。」
な、なんて言えばいいんだろう…。
最初から話せばいいのかなぁ…??
でもなぁ。
これ、話してもいいのかなぁ…
「舞?誰に殴られたんだ??」
「えっと…………し、知らない。」
「は??知らない?」
「知らない…女の子たち。」
「…。」
黙っちゃった。
だって、ほんとに知らないんだもん。
「でも、この学校の人だったよ」
「…何年??」
「たぶん、3年…。」
「たぶんかよ…」
う。
ごめん。
名前聞こうと思ったんだけどね…。
聞く前に意識失っちゃった。
「あ、でも顔覚えてるよ。ていうか、忘れられないんだけど…。」
「そっか。じゃぁ明日探しに行くか?」
「そうだね…。」
話しているうちにあたしの家に着き、あたしの部屋まで送ってもらった後に優真君は帰っていった。
…もう少しいてくれてもかまわないのに。
寂しいなぁ。
