-舞side-
優真君におんぶしてもらって下校。
途中で部活に行って、顧問の先生に体調が悪いと嘘をついてから帰った。
顧問の先生には優真君が言ってくれて。
…まぁ嘘をついたけれど。
その間、あたしと優真君は注目の的。
なにせ、あたしは優真君におんぶされているのだから…。
零ちゃんは驚くばかり。
零ちゃん以外の女子は、「いいな~」とか言ってた。
やっぱり…優真君モテるんだ。
まだそんな女子はいいんだけど、一部の女子はあたしに対して敵視線。
物凄い剣幕で睨まれた。
あたしは恥ずかしさと申し訳なさでずっと下を向いていたわけだけど…。
女の子達の声はばっちり聞こえてた。
睨まれたあげく、とげとげしい嫉妬や妬みの言葉ばかりかぶせられて…。
正直、明日から部活に行くのが嫌になった。
こんな思いするなら、呼び出しになんて行かなければよかった。
なんで行っちゃったんだろう。
…でも。
優真君が助けに来てくれたのは、嬉しかった。
優真君は優しい。
元カノのあたしにもこんなに優しくしてくれて…。
