零ちゃんにさんざん茶化されながら教室に行き、授業を受けた。
瑠璃ちゃんには、少しだけ手紙のことを言った。
そしたら瑠璃ちゃんも零ちゃんのように茶化すもんだから、疲れた。
そうして1日を過ごし、とうとう放課後まで来てしまった。
あたしは教科書類を鞄につめて屋上に行こうと教室を出たとき、教室の外に優真君がいた。
「あっ…優真君。」
「…ほんとに大丈夫か?」
「えっ?大丈夫だよ~!そんな心配しなくてもいいって!!」
優真君は心配顔。
「…用が済んだらまっすぐ部活来いよ」
「うん!じゃぁ…もう行くね!」
はやく行かないと手紙をくれた人に迷惑がかかる。
あたしは優真君に少し微笑み、屋上に向かって歩きだした。
…優真君、そんな心配しなくても大丈夫なのになぁ。
第一、あたしに何かが起こるなんてありえないし。
屋上から落とされるなんてことはないと思う。
だって屋上には柵があって、簡単には落ちないようになっているから。
そうして考えているうちに屋上についた。
屋上の扉を開けると、そこにはまだ誰もいなかった。
「まだ来てない、か…」
小さく呟く。
屋上には誰もいないから、あたしの小さな声が音になって消えた。
しばらく屋上から外の景色を見ていると、
ギィ…
という扉が開いた音が聞こえた。
あたしは振り向――――…こうとした。
が、瞬時に後ろから誰かに口を抑えられる。
「…!?」
誰が抑えているかはわからないが…
あたしの口を抑えている人物は、ニヤリと笑って。
「もう、戻れないよ…」
と気持ちの悪い声で言って、あたしの首筋に唇をつけた―――――。
