「舞。」
そのとき、声がした。
振り向くと教室の扉のところに優真君が立っている。
「あ…優真君っ」
「帰るぞ。」
あ…でも瑠璃ちゃんが…。
「あら、一緒に帰るの??」
「え…うん…」
「そうなの。じゃぁはやく帰りなさいよね!あたしのことはいいから。聡に迎えにきてもらうわよっ」
「あ、ありがと…瑠璃ちゃん。」
あたしがお礼を言うと、
「明日、教えなさいよね。高谷のこと!」
やっぱりバレてたんだ…。
「え、瑠璃ちゃ」
あたしが最後まで言う前に、背中が押された。
「じゃぁね、舞。」
「え、あ…ばいばい」
瑠璃ちゃんに別れの言葉を言うと、優真君に手首を引っ張られた。
「行くぞ」
「う、うん…」
そうしてあたしは教室を後にした。
下駄箱までの廊下を歩いていると、人がほとんどいない…
ふと、外を見ると、運動場にはいくつかの部活をしている人がいた。
みんな部活なんだ…。
そういえば、優真君ってなにか部活入ってるのかなぁ…
「ゆ、優真君…」
「何?」
「優真君って、なにか部活入ってるの?」
「…サッカー。」
サッカーかぁ。
かっこいいな…
「今日、部活は?」
「休み。」
「そっか…」
優真君がサッカーしてるところ、見てみたいな。
