「零、大丈夫?」
いまだに千里は心配顔で。
「大丈夫…」
そう言って高谷を見た。
高谷、もしかして、舞のこと…??
さっきは冗談で言ったつもりだった。
もしかして本当は…???
「とりあえず…舞ちゃん、運ぶ?」
舞の顔を見ると、意識を失ったまま涙を流していて。
「うん…舞の部屋のベッドにお願い。」
あたしの言葉を聞くと千里はすぐ立って。
「おい優真。舞ちゃん運ぶぞ。」
そう言って優真の前に言ったけど。
「…。」
高谷は反応ナシ。
「優真!!!」
千里は高谷の頭を叩いた。
「おっ…」
ようやく気づいたみたいだ。
「舞ちゃん、運ぶぞ。」
千里がそう言うと、
「オレが運ぶ。」
そう言って舞を大切そうに抱き上げた。
「…。優真、お前…」
千里もあたしと同じようなことを思ったのだろう。
