♪零side♪
「舞!?」
舞は、倒れてしまった。
なんとか高谷が受け止めてくれたけど…。
「まい、舞…」
舞が倒れる前、舞は呟いていた。
『零…日向君、瑠璃、ママ、パパ…優真…』
舞の、周りの人たち…。
舞は、記憶がなくなってから、あたしのことを『零ちゃん』と。
瑠璃ちゃんのことを『瑠璃ちゃん』と。
ママやパパのことは『お母さん』『お父さん』。
千里のことは…そのままだね。
高谷のことは…。
舞、思い出してるの…??
記憶が戻ったの…?
でも、舞の表情を見ていると、違った。
まだ舞は思い出していない。
ただ、周りの人の名前を思い出しただけ…。
実際は、その人たちと今までどのようなことをしてきたか…思い出していないのだろう。
はっとして千里と高谷を見ると、千里はあたしのことを心配そうに見ていて。
高谷は舞のことをじっと見ていた。
