それでも、こんなとこで泣くなんてみんなの反応が怖いから、必死に耐えた。
しばたく黙っていた担任が、口を開いた。
「記憶がないのだから、当然わからないことだらけだ。だから、お前らが教えてやれよ。天野は今、不安だろーからさ。」
みんなは、静かに担任の話を聞いていた。
あたしは…あんまり自分の話をされるのは好きじゃない。
だって、恥ずかしいから。
この後、質問攻めにされるんだろーなぁ…。
「じゃぁ、ホームルーム終わり。」
そう言った担任の合い図でホームルームが終わった。
はぁ…長かった。
「舞っ!!ちょっとトイレ行こーっ!」
瑠理ちゃんだ。
「あっ、うん!」
あたしたちはトイレに向かった…けど、トイレの前を瑠理ちゃんは普通に通りすぎていく。
「あれ、瑠理ちゃん、トイレもうすぎたよ??」
「あたし、トイレなんてしたくないもん」
「え??」
瑠理ちゃん、確かにトイレ行くって言ったよね??
あれ??
あたしの聞き間違い??
あたしが不思議そうな顔をしていると、
「だって…あの後教室にいたら、確実に舞、なんか質問攻めとかなりそうだし。」
「えっ…」
「舞、そーゆーの嫌いでしょ??」
