何度でも君を・・・



「ほら、席つけ~!」


そう言って、担任の先生…らしき人が入ってきた。


いや、このクラスにきたってことは完全に担任なんだよね…。



「今日は…みんなに大事な報告がある。」



それを聞いたみんなが、ざわざわし始めた。



あたしのことだ…。


こうやって、みんなに話されるの、いやなんだけどな…。



まぁ、あたしは記憶がなくなっちゃったし、仕方ない、かぁ…。



「天野の記憶が、失くなったらしい。」



やっぱりあたしのことだ。



それを聞いたみんなが、さっきよりもざわざわした。



「ぇ…」とか、「は?」、「なんで…??」など、いろいろ聞こえてくる。



そして、そんなことを言いながら、みんながあたしのほうを向いているのがわかった。



あたしは、どういう顔をしていいのかわからず、下を向いた。



こうやってみんなに注目されるのが嫌いだった。




みんなの視線が、痛い。



みんなはこの話を聞いて、どう思ったのだろうか。



あたしのことめんどくさいとか思ってるのかな。



関わりたくないとか…思ってるのかな。



そう思ったら、なんであたしは記憶を失くしてしまったんだろう、と思った。


と同時に、涙が出てきた。


泣いちゃ、ダメなのに。