その後の授業は全然覚えてない――――。
かすかに覚えてるのは、時間がたつのがものすごくはやかったことぐらい。
授業中は、ずっと優真のことしか考えてなかった。
休み時間に瑠理が何か話しかけてたみたいだけど…
頭にはいってこなかった。
「―――――――いっ舞!!!」
ぼーっとしてたら、瑠理の声が耳にはいってきた。
「―――へっ!?」
「…もう、舞…ぼーっとしすぎ!!!」
「あ…ごめん…」
「いいよっほら、もうお昼だよ!!屋上行こ!!」
「えっ…もうお昼!?」
「うんっほらはやくっ!!!」
「えっちょ…まっ…」
瑠理はさっさと行ってしまった。
はやく行かないと!!
あたしは、お昼ご飯を持って瑠理の後を追った。
