あたしが旧棟の中に入ると、優真は窓際に立っていた。
「よぉ」
よぉって言われても、なんて答えればいいのかわからない…。
あたしはちょっと悩んだあげく、スルーすることにした。
「今、体育だよねー?優真、サボっていいのー?体育好きなんじゃなかったっけ??」
「ん??今日はちょっとサボりたい気分だったんだよ。だからいいの!!」
サボりたい気分って…。
そんなんあるのだろうか。
「おまえは??サボってよかったの??」
“おまえ”って響き…
なんか、イイ。
そう呼ばれるの、好き!!
「…っあたしは、ちょうどサボろうと思ってたんだよ。今日、体操服忘れたしね。」
「へぇ。サボりなんて珍しいな。」
「そうだね。ほんとはサボりたくなかったんだけど…。」
「おまえ、真面目だしな。」
真面目って…
あたし、そんなに真面目じゃないし。
「授業サボるほうがおかしいんじゃない?」
「そうか?まぁ、いいけど…てか、おまえ、ここ来んのはやかったな。」
