「うんっ!ありがとうっ!!」

私は、満面の笑みを浮かべた。

私のわがままに付き合ってくれたから。

それに、嫌な顔をしなかったから。

そんな慎治なら信じられると思った。

「あぁっ!」

ありがとう

私はまたそう心の中で言って、慎治と一緒に海を眺めていた。