君と見た空。

「遼~。早くしろよ!!」

「ちょ、待ってって・・・。
 う~ん・・・まぁいいか。」

僕は光輝のところに走って行った。

(光輝は僕の親友。
 性格は・・・真面目??)

少しオレンジ色に染まりかけてきた茜空。

窓から入ってきた光で反射している机。


そして・・・

コツ、コツ、コツ。と響く誰かの足音。


『2-3』

開けっ放しの教室に、

誰かはひとりで入っていった。


寂しそうに、

少し懐かしいような顔して

教室を回って歩いていた。


写真を諦めきれずに戻ってきた僕は、

そんな君に、初めて出逢いました――。