君と見た空。

幸い、家と学校の距離は1キロもなく、

走って10分も経たずに着くことが出来た。

けれど、遅刻は免れなかった・・・。


ガラガラッ。

「すいません!遅れましたぁ!」

ドアを素早く開け、

大声で叫んだ。

みんなの視線は、一気に僕へと移った。


先生は、いなかった。

安心して席に戻る。

けれど、茜は、、、そこにはいなかった――。


僕たちの近くの席に座っている鷹広に、

「茜は??」と聞いてみた。


「ん??なんか病院らしいけど?

 それより遼ちんさぁ、なんで今日遅かったの?

 俺めっちゃ心配してたんだけど~。」

「あ、ゴメン。ちょっと寝坊だった。。。」

「ふ~ん?先生いなくてよかったね~。」

そういえば、先生がいない。


黒板には『自習』の一文字が書かれてあった。