君と見た空。

ゆっくりと顔を上げる。


僕の目に入ったのは、

顔が赤く染まった彼女と、

頬を伝う・・・一筋の涙。。


あの日の教室で見た彼女の涙とは違って、

悲しそうには見えなかった。


僕はそっと、

彼女を抱きしめていた手を離した。


「茜???」

僕は彼女の顔を見つめた。

すると、一瞬のうちに僕は、

彼女の腕の中にいた。


「・・・なっ。」

わからない。何もかも全て。

頭の中が真っ白になってパニックに陥った。


「あたしは・・・あたしも・・・