ブーブーっ。

2人のやり取りをみてたら、私の携帯が鳴った。

【敷島凌】

着信は、彼氏を指している。

『もしもし?』

『響、授業終わった?掲示板とこいるから。』

『あっ、うん。ごめん、今行くね。』

私は、慌ててバックと本を持って、苑子と愛里に手を振って教室をでた。

『例の彼氏かぁ。』

苑子の言葉に、愛里が口を挟んだ。

『響ちゃんも、ちゃんとわかってるわよ。あの彼氏が、響ちゃんを泣かせたら仕返ししちゃえばいいのよ。』

『あんた、こわっっ!』

『違うわよ。女を舐めたら怖い事、教えてあげなきゃ。』

愛里が、私を思ってこんな事言ってるなんて知らなかった。