あなたの腕まで、あと何センチ?


そして、水の流れる滑り台を滑り出した。

バッシャーンと、水しぶきをあげブルーベリークリームタルト号は回りながら、下へとくだっていく。

信用とか信頼とか…咲姫さんが羨ましくなったり…凌の信用だとか…考え事をしてたからか…思ったより、頭がグワングワンと揺れた。

あっという間に、ゴールについたのに…マシンから降りた瞬間、倒れてしまい…。



目が覚めた時には、医務室のベッドの上だった。



あれ…?私…どうしたの?



そう思って横を見た。



心配そうな顔の、凌がそこにはいる。



『…響?…大丈夫?』

『あれ?…私。』

『タルト号に乗った後に倒れたんだよ。…覚えてない?』

そう言われてみると…倒れた記憶が甦ってきた。