「……んっ。」




倒れそうになる体を何とか持ちこたえる。
ど、どうしたんだろう…




侑耶を確認すると、あたしには気づいてないようだった。
よかった…。





安心したのも束の間。





「ぅ……」





急な吐き気。


それほど酷くないけど、気を抜いたらもどしてしまいそう。
そして、




だんだんと視界が真っ暗になっていく。
視界から、侑耶が薄らと消えていく。



ヤバイ。
そう思ったときには遅かった。




「推!!…おい……ろ!!」






最後に覚えているのは、体をどこかにぶつけた痛みと
侑耶の大声だった。