「推ー…」
リビングに入ったとき、侑耶があたしの名前を呼んだ。
今は…20時か…お腹空いたんだね。
「今から作るからまっ「いや、違うんだ。」
ご飯の事かと思っていたけど…違うみたい。
なんだろう。
「今日はさ、どっか食べに行かねぇ?」
侑耶があたしに近付きなから言った。
「え…?」
「たまにはさ、推も楽しろよ。」
このところ、ずっと勉強してたことを
侑耶も知ってるから、そのことを言ってるのだろう。
でも、ここで休むわけにはいかない…
せっかく、洋も要もあたしに勉強を教えてくれてるのに。
「大丈夫。また今度でいいからね♪」
あたしは、そう言ってご飯の準備に取り掛かった。
「あんま、無理すんなよ?」
侑耶はそういうと、ソファーにどかっと座った。
その行動を見て、少しだけ安心する。
さて、今日は何を作ろうか。
材料の残りを確認するため、冷蔵庫の方に向き直った瞬間、
《グニャッ…》
視界が大きく歪んだ。