学校でテスト、家に帰ってまた勉強。



毎日、そんなことを繰り返していたら
気がおかしくなりそう…。


今まで、こんな勉強したことないし。




「んー…?ここは…?」




「んあ?…それ、前に公式教えたろ。」




「え…あ、そ、そっか。」




笑いで誤魔化す。
正直、最近勉強が頭に入らない。

公式とか、ちゃんと覚えてるつもりだったんだけど…




「…どうした?気分でも悪いか?」



小さく溜め息をついたあたしに
要が小さな声で聞いてくる。


きっと、洋が聞いたら心配するから
そこら辺を気遣ったのだろう。




「ううん、大丈夫。」




あたしも小さな声で返した。



洋は最近忙しいらしく、
自分が教えてないときはあたしのベッドで転寝している。




2人が、あたしのために教えてくれてるんだ
あたしも、頑張らなくちゃ…。




「んじゃ、また明日な!!」



「お前も頑張れよー。」



いつも通りの時間に、2人は帰っていった。
相変わらず、洋は元気ないように見えるけど…本当に大丈夫かな?