「んー…1ヶ月いないからなぁ…結構買わないと。」
食事に必要なものを選んでいき、お肉コーナーに差し掛かったとき
「これか?…いや、やっぱりこっち?」
スーツを着た男の人が2つのお肉を手に持ち比べていた。
しかも、またもやかっこいい顔を歪めながら。
お肉の選び方…知らないのかな…?
「あ、あのー…」
「へ?」
あたしが、見ていられなくて
思わず声をかけると
目が大きく見開かれ、思いっきり驚かれた。
「お、お肉選ぶの…手伝いましょうか?」
あたしが、イケメンさんの手に持たれたお肉を指さしながら恐る恐る聞くと…
顔をぼっと赤らめ
「は?べ、別に大丈夫だし。き、気にすんなっ!!」
そう言って、1つのお肉をかごに突っ込んでレジへと並んでいった。
「…な、何あの人。」

