この空に、あなたに、届け







「侑耶の馬鹿!!」






いきなり怒鳴られた。
そのすぐに来た平手打ち。




……なんなんだよ。






「最低!!大嫌い!!」





推はそう言ってソファーの隅に座ってうずくまった。






俺、推を助けたのに…。
頭打たないように守ったのに。




それも知らないんだよな。





「……あれ?」






けど、後から分った。
今まで忘れてたけど、確か手にも違和感があったはず…。




慌てて推の顔を見ると、





「寝てる間に襲うとか、ありえない。」




違う…、そうじゃない。




そう言いたいけど、声がうまく出ない。