この空に、あなたに、届け






「あれ?なんでその会話知ってるの?」




まさか、盗み聞き……?!




「なっ、そ、それは…ち、ちげーぞ!!ぬ、盗み聞きじゃねーかんな!!」





いやいや、明らか怪しいでしょ。





「聞いたんでしょ。」




睨みながら聞くと、
観念したのか





「…ごめん。」




シュンとしながら謝ってくれた。



にしても、


可愛い――…




「……今、可愛いって思ったろ。」




ビクッ…




図星を付かれて、体が反応してしまった…




「ふーん。思ったんだ…。」





「い、いや…あの…っ。」



後ろから抱きしめていた侑耶は
いつの間にかあたしの前へ回り込んでいた。




そして、壁と侑耶に挟まれてます…