「広ーいっ!!」
…こいつ。
人が隅っこに座っているのをいいことに…っ
ごろごろしやがってっ!!
さっきから、俺のお尻に推の足がバシバシあたってるし。
「推…勉強するんだろ?」
俺が呆れたように指摘すると。
「あ、そうだった。」
おい。
今さっき、上目遣いで
【勉強…教えて?】
とか言ってたくせに。
「はい。教えて。」
さっきの上目遣いを思い出していたらいつの間にか推が俺の机に座って歴史の問題集を見せていた。
行動だけは早いな…。
自分の部屋に入れて、ちょっとだけヤマシイ事を考えていた少し前の自分が急に馬鹿らしく思えて来た。
「はいはい…、どっから?」
今は、全力で抑えとくか。
そう、心の中で決めて勉強に取り掛かった。
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SIDE:YUYA END
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