この空に、あなたに、届け







ベッドに寝転びながらぼーっとしていると




《コンコン》






「あ、あの…侑耶。ちょっと…いいかな?」





おぉ、まさかの推からの呼び出し。



頬が緩むのを押さえながら扉を開ける。





「なに?」





「あの…勉強、教えて…?」




…こいつは天然常習犯か。



なみだ目で上目遣いで俺を見やがって。




「あぁー…うん。入って。」



やべ。よりによって自分の部屋入れちまった。





「お、お邪魔します…。」



推は静かに俺の部屋に脚を踏み入れた。





「け、結構片付いたんだね。」



動揺しながら俺に聞く。