「侑耶って呼べよ。」
沢村さんはあたしを抱き寄せながら囁いた。
「む、無理です。」
顔を真っ赤にさせながら答えると。
「ふーん。呼べないんだ…。」
そして
「ひゃっ……?!」
沢村さんはあたしの耳たぶを
ペロっと舐めた。
「呼ばなきゃ…先、すんぞ。」
沢村さんはそう言いながら
今度はあたしの首筋を舐め始めた。
もう、脅迫じゃないか…。
でも、いつまでも意地張ってると大変なことになる…。
「ゆ、侑耶…。」
なんとか、声を振り絞って言ったものの…
「あ、ごめん。夢中になって聞いてなかった。」
こ、こいつ……わざとだ。
絶対、わざとだ。

