とにかく、この状況から脱出せねばっ!



あたしは体を起こそうと
沢村さんの腕から出ようとするが…




「あ、脚が絡まってて抜けない…。」





あたしと、沢村さんの脚が見事に絡まって
なかなか抜けなかった。




なんとか出ようと、じたばたしていると―――…





「静かにしてろよ…寝れねぇ。」





不機嫌な寝起き声が聞こえたと思えば…




「うわっ!!」




あたしが暴れないようにがっちりと抱きなおして…





「スー…スー…」





また眠ってしまった。