「さわ……ん。」
多分「沢村さん」と言ったのだろう。
俺の名前を呼びながらもぞもぞと動き、
俺の腕と横腹の間(腰ら辺)に手を入れて
抱き返してきた。
「…可愛すぎだろ。」
知らずのうちに口から
そんな言葉が漏れていた。
もう、我慢できなくて。
もっと推とくっついていたくて。
俺は脚を絡ませて強く抱きついた。
これは、流石にまずかった。
総動員させてた理性が。
ボロボロと音を立てて崩れ始めた。
「なんなんだよ…。こんなんじゃ…」
"1ヵ月ももたねぇよ。"
心の中で呟いて耳に小さなキスを落とした。
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SIDE:YUYA END
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