今、1月だよな…。
寒いよな…。
推は俺の手を握って離そうとしないし…
俺も、離したくはないし。
と、いうことは。
「俺、推と一緒に寝てもいいんだよな…?」
俺と、推しか居ない部屋で誰に向かって
質問しているのだろう…。
だが、決してやましい気持ちは…
ないと思いたい。
正直…イケナイ事考えてる俺がいるけど。
「お、お邪魔します。」
そんな恥ずかしい台詞を小声で言って
推の寝ている布団へと体を滑り込ませた。
…あったけぇ。
長い間寒いところに居たせいか、
俺の体は冷え切っていた。
「ちょっとだけ…。」
俺はそう呟いて推を抱きしめた。
すると―――…
「なっ……っ?!」
今日の俺は驚かされてばかりだ。

