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推へ
お前がこれを読んでいるってことは
俺は傍に居ないし、今のところ
居てやれてないんだな。
だけど、今から話すことをしっかり
聞いて欲しい。
俺は自分の意思を貫くつもりだよ。
真剣にやって、成果を出せば
親父も認めてくれると思うからな。
だから、俺が自分ひとりで成果を出して
立派になるまで、待っててくれないか?
必ずお前を迎えに行く。
必ずだ、約束するよ。
あと、これを読んでるってことは
俺を必要としたり、寂しがってるって
ことだよな?
推なら大丈夫だ。
お前は結局なんでも1人でやっちゃう
やつだからな。
だから、勇気を持て。
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「………」
知らないうちに目に涙がたまってた。
文字がどんどんぼやけていく。
迎えに来てくれる。
侑耶が、そう言ってくれた。
必ずって言ってくれた。
それだけで嬉しくて、涙がとならない。

