この空に、あなたに、届け






「えー、では今から卒業式を行いたいと思います。」






そう、今日は中学の卒業式なのです。
3年間お世話になったこの学校ともお別れ。




そう思うと少しだけ寂しくなった。




―――――――……
――――……
――…





「なんだよ?寂しいのか?」




洋がだるそうに聞いてきた。
よほど卒業式がめんどくさかったのかな?





「うん、寂しいかな。」





正直、思ってる。
ここは洋と要とあたしで過ごしてきた学校。
要は一緒に卒業式に出られなかったけど
一緒に過ごしてきた学校だから。






「俺が居るだろ?」





なんておちゃらけて見せる、洋。
それでも励まそうとしてくれてるのが分った。
だからあたしも






「そうだね。」





なんて笑ってみたんだ。