この空に、あなたに、届け








「あったけぇ…」





いつの間にか抱きしめられて
あたしは大人しくおさまっていた。







「ちょっ……。」






な、なんでこんなことに…!
しかも、がっちりと抱きしめられていて
全然動けない。



…でも、これもいいか。
なんて思ってしまうあたしはバカかな。






「あれ、大人しいんだな。」





侑耶が不思議そうにあたしを見た。
ちょっと驚いてもいるみたい。





「あたしが大人しくちゃ可笑しい?」






「いや、それはそれで。」





あたしが侑耶に体を預けながら答えると
侑耶は笑いながら答えた。