「あと、これも。」
あたしは侑耶の手の上に手袋をのせた。
あたしの手にあった温もりが消えて冷たくなった。
「…ごめん。」
侑耶はあたしと顔をあわせないように俯きながら謝った。
…それはどういう意味のごめんなの?
「何がー?」
あたしが謝らなきゃいけないのに。
あえて分らないふりをする。
あたしって本当にバカだ…。
「勝手に、飛び出した。」
侑耶の声はどんどん小さくなっていった。
そんなこと…
「ううん。あたしも、謝らなきゃいけないの。
ごめんなさい…。」
目から涙が落ちた。
言えたよ。言いたいことちゃんと言えた。
「ごめんな…。」
侑耶は謝ってばっかりで
謝りながらあたしの頭をぽんぽんとした。

