この空に、あなたに、届け







「うわ…寒…。」





あたしが辺りを見回して探していると
誰かが公園に入ってきた。





「あ…。」





その人は下を向きながら手をさすっている。
明らかに、寒そう。




そりゃ、そうだよ。マフラーも手袋もしてないんだから。




あたしはトボトボ歩くその人に駆け寄った。





「あー…急に出てきちゃまずかったかなぁ。」





ぶつぶつ言いながら近付いてくる。
そして




「うわ…すみませ…」




その人は顔を上げてあたしを見た。
その瞬間目を見開く。




「侑耶。寒いでしょ?」




あたしはそう言ってマフラーを首に巻いてあげた。
だめ、今にも泣きそう。