この空に、あなたに、届け







「まず、あいつが何処にいるか。





詳しいことは俺もよくわかんねぇけど
こっちに知り合いがあんまいねぇみたいだから






たぶんそこら辺の公園で寝るつもりなんだろ。」










今すぐ飛び出して探しに行きたい。




だって、今は2月。
下手したら風邪を引いてしまう。





「まだ、聞けって。」





部屋を出て行きそうになったあたしを
洋が腕を掴んでとめた。





気持ちが焦ってる。
確かに、今会ったところで話せるわけがない。





あたしはまた静かに座った。