この空に、あなたに、届け









「…ちょっとこっち来い。」








考えていると、突然手を引かれた。
そして、いつの間にか侑耶の腕の中。





ええええええ?!
な、何…!





「はぁ…落ち着く。」





侑耶はそう言って抱きしめる力を少しだけ、強くした。





本当だ…
侑耶の匂いがあたしを落ち着かせる。





あたしはゆっくりと目を閉じて背中に手を回した。







ずっと、こうして居たい…かも。