この空に、あなたに、届け









「はぁっ…はぁっ。」






「ほら…、まだ負けてるぞ?」





そんな、大人に勝てるわけないでしょ!





でも、一点差…。
これくらいなら!!





「い、行くよ…!」





今ボールを持っているのはあたし。
すぐ近くにはゴール。





だけど、その間に居るでかい障害物。




さて、どうよけようか…。






「あんまり考えてると、取っちゃうよ?」







気付けば侑耶がすぐ目の前まで迫っていた。



…まずい!