この空に、あなたに、届け






いつの間にか侑耶が隣に立っていた。





「わっ、びっくりした…」






「あと何買うんだっけ?」






「くまだよ!」





「よし、じゃあ俺が決めてやる。」






突然そんなことを言い出して勝手に選び始めた。
ま、いっか。うさぎ選ぶのに一生懸命で
正直疲れてたし(笑)






「よし、これだ。」





侑耶が選んだくまは毛がふさふさしてて
かっこよかった。
なんか、侑耶に似てるかも…




そう思うとちょっと笑えた。






「な、なんだよ!」





侑耶は恥ずかしそうにぬいぐるみをあたしに渡した。





「選んでくれてありがとう。」