入試も落ち着いて、しばらく経った頃。 「推、今日どっか出かけねぇ?」 侑耶が突然そんなことを言い出した。 侑耶から、誘うなんて珍しいな。 「うん、どっか行こうか。」 なんとなくだけど、外の空気を吸いたかった。 「最近、元気ないな。お前。」 「そう、かな…。」 要が行ってしまってから、少し いや、結構寂しくなった。 この前まで一緒に笑いあってた相手が 今はもう居ないなんて…