「要ー!」







「要、居るんだろー!」






2人で急いで試験会場を出て
そこらじゅうを探した。





居ない…
要、どこに居るの?






「たっく、お前らどこ探してんだよ。」







息を切らせながら探していると
どこかから要の声がした。





「要…。」






あたりを探すと柱の影から要が姿を現せた。






「おい要、どうして試験受けねぇんだよ!」





洋は少し怒っているのか口調が荒い。
洋を落ち着かせなきゃ…





「洋、要はきっと話してくれるから落ち着こう…ね?」





「あぁ…」





洋は渋々息を整えた。