「受験番号200~はこちらの教室でーす!」 校内には案内の生徒がたくさん居た。 あたしの受験番号は203番。 洋は194番だった。 「じゃあ、俺はあっちだから。」 そう言って走り去って行ったが、ちょっとして止まった。 そして、振り返って 「お前ならできるから、全力を尽くせよ!」 洋はいつものようにピースサインと眩しいほどの笑顔をあたしに向けて 違う教室に入って行った。 あたしも頑張らなくちゃ。