「悪いな推、後でちゃんと説明すっから!





今はその実力を十分に発揮して来い!」







「…で、でも!」






今ここから離れたら要は居なくなってしまうんじゃないか。
そんな考えばかり脳内を廻ってて…






「お前は今まで何のために頑張ってきたんだよ!そんなんを今ここでつぶす気か!」








……そうだ、あたしは今まで頑張ってきた。
だけど、今の自分があるのは洋や要のおかげでもあるし…






「ほら、行くぞ!」






気が付けばさっきまで声を荒げていた洋があたしの手を掴んで引っ張っている。







「今の俺らがすることはここで要を探すことじゃねぇ!






要のためにも頑張らなきゃ意味ねぇだろ!」