「洋、ど、どうしよう…」





受付が始まってしまったのに要がくる気配はいっこうにない。
要に限って寝坊なんてことはないし…






すると―――…







「洋!推!」





遠くからあたし達を呼ぶ声がした。
声の主は紛れもなく要のもので、





「よかった…」






安心した。
けど、要の姿はない。






「おい、要!早く来いよ!」







「悪い…俺、そっちに行けないわ。」






せかしたように言う様を要が静めた。
いけないって…?






「要!どういうことなの?!」






要は受けないの?