…聞いたことあるぞ!
そういえば、クラスの女子がそのことで盛り上がってたような…
「聞いたことはある!」
「はぁ…やっぱりか。」
侑耶はあたしの言葉を聞くなり頭を抱えてため息を付いた。
「キスマークはその痕のこと。まぁ、簡単に言っちゃえば印だな。」
こ、これが噂に聞くキスマークだったのか!!
それが分っただけで体温が上がった。
「印…?」
「そう、んー、俺のものというか…愛の印?」
なんておちゃらけて見るもんだから
真っ赤な顔を見られたくなくて自分の部屋に駆け込んだ。
愛の印…
『好きだ。』
あたしの頭からはこの言葉が離れなくて勉強に集中できなかった。

