「そ、それはよかった。」





その笑顔が輝いて見えて
恥ずかしくなったあたしは背を向けた。



今絶対顔真っ赤だし…






「じ、じゃあ、あたしは勉強の続きしてくるから!」





適当な理由をつけて、あたしは早足で部屋に向かった。




いや、向かおうとした。
そのとき、






「あ、ちょっと待った!」





侑耶に肩を思いっきり掴まれて止まった。
な、なに…?!






驚いて振り返ると、侑耶がにやりと笑った。






「…な、ナンデスカ。」





振り返った一瞬でその顔が分ったから
目を合わせないように下を向く。




また、『照れてるの?』とか言われるのかなぁ…
確かに照れてるけどさ…





「痕、確認したか?」




「え…」




意外だった…。