「食べよっか。」
そう言って2人で椅子に座って
『いただきます』をした。
「ど、どうだ…?」
まだ口の中に入れてないのに侑耶があたしの感想を待ってる。
気が早いよ(笑)
ぱくっ。
……あれ、
「意外と美味しい。」
予想以上だった。
侑耶って料理が上手いのかな…?
キャベツを掴んで持ち上げてみる。
…形が不格好すぎる!
まるで手で千切ったみたい。
次ににんじんを持ち上げてみる。
形は…まぁ、いいかも。
にんじんだけで食べてみると、
……か、固い。
火がちゃんと通ってない!
「だろ?さすが野菜炒めの元!」
今、聞きなれない言葉が…
野菜炒めの元…?
「ゆ、侑耶、まさかこれって…」

