がちゃっ、という音と共に侑耶が出て行くのが見えた。

あれ、お風呂は…?




しばらく呆然としていると侑耶がバスタオルを持って帰ってきた。




「いつまでそこにいる…あ、本当に一緒に入りたかった?」




にやーっと、笑いながらこちらに近付いてくる。
や、やばい!




「そうじゃないもん。」




むすっとすながら早口で答えて
侑耶の手の中にあるバスタオルを奪い取って




早々とバスルームを出た。







――――…出るときに







「ちょっと期待しちゃった?」






なんて意地悪な言葉。
聞こえなかったもん




期待なんか、してないもん。