この空に、あなたに、届け





「夢かどうか、別の方法で確かめてみるか?」





侑耶がそんなことを口にした。
別の方法…?




考えていると、知らない間に侑耶の顔が近くにあった。




「えっ…」



そして、顔がだんだん近付いて…




「確かめるからな?」




早口でそう言って
あたしが返事をする前にキスをした。




「ん……。」




始めは緊張してたものの…




「だめ、力抜いて。結果がわかんないよ?」





そう言ってまたキスをする。
それを何回か繰り返してる間に




キスを甘く、ほろ苦く感じた。