この空に、あなたに、届け








「嬉しい……。」




嬉しくて、幸せで。
本当に夢を見ているようだった。





…でも待てよ?
あたし、確認してないな




夢かどうか確認するには…




「……ん。」




あたしはむぎゅーっと自分の両頬を引っ張ってみた。
…い、痛い


うっすらと涙さえ浮かんできた。


するとそんなあたしを見た侑耶が




「ぬぃー…」




あたしを真似して両頬を引っ張った。



………ぶっ。
笑いそうになった。
といっても心の中では笑ってた。


面白いというか、可愛すぎ。





「いひゃいだろ?」




って言うから




「いひゃいね。」




って言ってニコッと笑った。