この空に、あなたに、届け






「侑耶…」





「ん?」





「好き。」





あたしは侑耶の温もりに包まれながら気持ちを伝えた。
ずっと、好きだった。





「ん、ありがとな。」





…え、それだけ?




「ゆ、侑耶は?」




勇気を振り絞って聞いてみた。
すると





「知りたい?推ちゃん?」




推ちゃん?!
あたしが驚いていると





「しょうがねーなー。俺の胸に耳を当ててご覧なさい。」




侑耶が先生っぽく言った。
あたしは笑って耳を当てた。



ドク…ドク…


侑耶の生きてる証拠の音がする…。